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特殊操作をするときは専用の免許が必要

実は、大型特殊免許を持っているだけでは公道を走ることしか許可されておらず、特殊操作を行う際には作業内容に応じた別の免許が必要になってきます。そのためには通常の授業に加え、技能講習を受けることが義務付けられています。

例えば、移動式クレーンで作業するためには「移動式クレーン運転士免許実技講習」、または「玉掛け技能講習」を受けることになります。

特殊操作の免許を持っていなかったとしても、駐車のためにバケットを上げ下げする程度であればわざわざ免許を取得しなくても作業は可能です。しかし、現場でどのような作業をするのか、追加で必要になる免許はあるのかについては前もって確認をしておきましょう。

大型特殊自動車

工事現場などで使用する大型車両を運転できます。運転できる車の一例は以下のとおりです。

• クレーン車
• ロードローラー
• ショベルカー
• ブルドーザー
• トラクター

その他に、除雪車や路面清掃車などの特殊車両の運転も可能になります。こちらの作業も特殊操作に該当するため、技能講習を受けないといけないので注意してください。

小型特殊自動車

全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下の車が小型特殊自動車です。物流センターでの荷物の運搬車や、農作業に使われる車両が含まれます。

運転できる車の一例は以下のとおりです。

• フォークリフト
• コンバイン

こちらの小型特殊自動車も大型と同様に、作業を行うときは技能講習が必須です。フォークリフトで作業する際は、フォークリフト運転技能講習を受けないとなりません。

また、大型特殊免許で運転可能な自動車として、牽引作業を行うときに牽引免許が必要な車もあります。ちなみに農耕車専用の大型特殊免許もあり、取得すると「農耕車に限る」と免許証に記載されます。

原動機付自転車

総排気量が50cc以下、電動機は定格出力0.6kW以下の2輪車のことです。

いわゆる「原付バイク」「スクーター」のことで、普通自動車免許を持っていれば運転が可能です。

大型特殊免許の取得条件

• 18歳以上
• 両眼で視力0.7以上
• 10メートル離れた場所から90dBの音が聞こえる
• 赤、青、黄色の区別ができる
• 四肢や体幹に障害がない

取得条件は、普通自動車免許と変わりありません。車を運転できる身体能力があれば、免許を取得できます。

大型特殊免許の取得方法

免許は自動車学校に通うか、自動車学校には通わず試験を受けるかの、どちらかで取得できます。取得方法は以下の3つのパターンがあります。

• 自動車学校(教習所)
• 合宿免許(教習所)
• 一発試験を受ける（教習所には通わない)

運転免許試験センターで直接試験を受けて合格すれば、学校に行かずとも免許を取得することが可能です。取得費用もかなり安く済みますが、大型特殊自動車は複雑な操作方法を覚えないといけないため、一関の自動車学校か合宿免許で十分に知識と技能を身につけてから試験に臨むのがおすすめです。

教習所で大型特殊免許を一から取得するには、学科22時間と技能12時間の授業を受けないといけませんが、普通自動車免許を持っている方であれば学科は免除されます。