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1．準中型免許とは

準中型免許があると、車両総重量7500㎏未満・最大積載量4500㎏未満・乗車定員10人以下という条件を満たす車を運転できます。1つでも当てはまらないと免許外運転となるため、注意してください。

中型免許は20歳以上でかつ普通免許取得2年以上、大型免許は21歳以上かつ普通免許取得3年以上という条件がありますが、準中型免許は18歳以上なら取得できます。

準中型免許が新設されたのは、平成29年3月です。普通免許で運転できる車が、総重量5000㎏・最大積載量3000㎏までから、総重量3500㎏・最大積載量2000㎏までに変更になりましたが、それ以前に普通免許を取得していた場合は、改正前と同じ範囲の車が運転できます。

2．準中型免許が新設された理由

準中型免許が新設された理由は、主に2つです。

• 交通事故を減らす

普通免許で運転できる車の範囲を狭めると、交通事故を減らすことができます。やはり、大きな車を運転するには技術も知識も必要です。きちんと技術を習得した人だけが運転できるようにする、という目的で新設されました。

実際に事故発生数の統計でも、準中型免許を導入したことで事故が減少したことがわかっています。

• 運送業界の人材不足解消

人口が減少している現代でも、ネットショッピングの利用が増加するなどで運ばなくてはいけない荷物が急増しています。運送業界は常に人手不足に悩んでいるといってもいいでしょう。

準中型免許を導入したことで、高卒社会人でも今までより幅広い車を運転でき、宅配便で利用するトラックも準中型免許で運転可能になりました。運送業界の人手不足にも、準中型免許が一役買っているのです。

• 免許区分をわかりやすくする

準中型免許が設けられるまで、普通免許では車両総重量5000㎏未満・最大積載量3000㎏未満・乗車定員10人以下の車を運転できていました。

しかし、2tトラックの種類は多く、平ボディのものなら車両総重量5000㎏以下でも、保冷車になると5000㎏を超えるものがあるなど、2tの車両の中に区分を設けたことで、乗れる車か乗れない車かが判断しづらい、という問題があったのです。

準中型免許は、最大積載量1500㎏と3000㎏の中に区分が設けられているため、以前の普通免許の区分よりも乗れる車・乗れない車の区別がしやすくなっています。

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